奇才 マシモ氏との出会い

mashimo

イタリアンアート革をつくってくれているマシモさんと出会ったのは、

今から7〜8年前のことです。当時、クロコダイルやオーストリッチ

以外の新しい素材を探していた私は、すごい技術で革をつくる人がいる

と聞き、見せてもらう機会を得ました。

その革を見た時、想像をはるかに超えた素晴らしさに、

言葉で表現できないほどの衝撃をうけました。

マシモさんは大学卒業後、会計士をなさっていましたが、

それを辞め、家業である革のタナリー(革のなめし加工工場)を

継いだそうです。革の世界に入って、これまでのやり方を

踏襲するだけでなく、独自のアイディアとセンスを活かし、

牛革ハラコの毛の部分をそぎ落とし、柄をつくるということを

考えついたそうです。

今まで見たことのない革との出会いに感激した私は、すぐさま、

柄に欲しい色をつけてもらうようオーダーして日本に帰りました。

そして2〜3ヶ月後、その革が送られてきました。

期待と不安の中、包みをそっと開いて革を見た時の感動は

今でも忘れることができません。

その日からの私は毎日素材と向き合い、どうすればこの素材を

最大限に活かせるバッグができるだけを考えていました。

まずは、素材を知ること。

そして、それを活かせるデザインを考えること。

試作品を使ってみて、経年変化の状態を知ること、など

月日を経て、バッグを完成させました。

革の作業工程は、

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生後8ヶ月未満の食用の子牛の革に色や柄をプリントし

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柄になる部分の毛を1mm単位で削ぎ落とし

レオパードグリーン

カットされたところに色を塗り分けたり金属箔を

入れたりし、1枚の革を完成させます。

つくる工程の具体的な製造方法や工房の様子は、

マシモさんの他、数名の職人さんにしか

知らされていないトップシークレットなので、

決して教えてはもらえません。

まさに革の芸術品ということで、

素材名を「イタリアンアート」

と名付けさせてもらいました。

次に考えなければならなかったのは、

誰も見たことのない革でつくったバッグを、

どのような方法で紹介するか、

ということでした。

完成品のバッグだけをお見せするより

わかりやすくしたいと考え、

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革1枚を展示し、

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色見本蝶(帳)をつくって

バッグとともに、革のことを話題にしてもらうよう

工夫しました。

イタリアンアートいろいろ

こうして、少しずつイタリアンアートバッグを

知ってもらうようになり、

たくさんのバッグや小物を発表してきましたが、

日々発見があり、まだまだ表現に無数の

可能性があると感じるこのごろです。

マシモさんは、私のリクエストにこたえて

くれるばかりでなく、いつもそれ以上のものを

革で表現してくれる素晴らしいセンスを

もった方です。

美意識の高さと、進化させる技術力には

いつも驚かされます。

新作のイタリアンアート革は、

”服装に合わせやすい”

というテーマで色をつくってもらいました。

今秋から発売する予定です。

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