デザインとは

何気なく使っている「デザイン」という言葉ですが、

私にとってデザインは、素材や色、形を決めること

だけでなく、使い心地や持ちやすさ、他のものとの

マッチング、飽きのこない落ち着きを感じるバランス

や配慮、驚きや華やかさなど、毎日の生活そのものを

描けることと考えています。

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ですから、デザイナーは、実用と美の両方にこだわら

なければならないと思っています。

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今回は、デザインという視点で、ひとつのバッグを

つくる工程をお話しします。

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デザイン画を描く前に、まず用途や全体のイメージを

考えます。女性用のバッグは、見た目に夢があり、

もち心地や軽さなどを優先し、財布や男性用の鞄は、

毎日使っても壊れない、耐久性と機能性を重視し

ながら、持ち方やシーンを決めていきます。

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次に、おおよそのサイズを決め、メインになる素材を

選びます。素材と用途、イメージがマッチすることが

デザイン上、とても重要です。合わせる金具や裏地

などは、イメージにパワーを加えてくれますので、

こだわりながら選びます。この段階で、頭の中に

ひとつのバッグが思い描けていますので、それを

具現化するために、紙で模型をつくりながら、カタチ

を極めていきます。紙の模型を実際に持ってみて

身体にどれだけフィットするかを感じたり、手ひも

の幅は、見た目も考えながら手で触る部分のみ微妙に

狭くしたり、バッグを持った時どんな気分になるか

なども想像しながら、模型の段階でおおよその予測

をしながらつくりあげます。

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それらの作業が終わったら、一旦そのバッグのこと

から離れ、数日寝かせることにしています。

それは、つくっている段階でいろいろな思いが入り

すぎ、客観的にみられなくなることがあるので、

冷静になってから見直すためです。

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そんな工程を経て、職人さんとの打ち合わせをし、

つくる作業に入ります。

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デザインをする上で、もうひとつ大切にしていること

があります。それは、だんだん好きになれるかどうか、

ということです。

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初めに見て好きになり、

手で持ってみて、フィット感や軽さ、相性のような

ものを感じ、

使ってみて、持てば持つほど好きになる。

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そんなふうに、愛着を感じるバッグはどのような

ものか、いつも考え続けています。

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持ってくださる方のことをおもい、使ってよかったと

おっしゃっていただけるような本物のデザインが

できるよう、その時その時、精一杯のことをやって

いきたいと思います。

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