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昨年末、尊敬していた職人さんが亡くなってしまいました。

 

体調が優れず、しばらく休養されていましたので、

たまに連絡をして様子を伺っていたのですが、

あまりにも突然のことでした。

 

今でも信じられません。

 

私はその職人さんと接する中、たくさんの会話をし、

”ものをつくる姿勢”を学ばせてもらいました。

 

とにかく自分に厳しく、決して妥協することがなく、

いつもお客様の目線で、相手に喜んでいただくためにどうすればよいか、

つくりの点で熟考し、追及する方でした。

言葉は少ないけれど、物語る、そんなものづくりです。

 

深く考えられつくられたものは、一瞬見ただけでは気がつかないことを

眺めていたり使ったりする中で気づいたりします。

 

美術館に同じ作品を観るために何度も足を運びたくなる、

ということに似ていると思います。

 

とても時間をかけて考え悩み、答えを出して、楽しんでとりかかる、

後は、夢中で集中すれば結果が生み出されます。

 

 

先日、職人さんのお仕事場に伺いました。

そこには当然職人さんはいませんが、整然とした仕事場には

以前と変わらない、いつでも仕事がはじめられる

ピシッとした空気が流れていました。

 

ハサミや包丁など、これまで一度も触らせてもらったことのない

道具に触れ、驚いたのは、

全てが綺麗に磨かれ、研いでいて、切れ味や使いやすさに不備がなく

きちんと準備されていることでした。

 

なかなか気持ちの整理ができないまま数ヶ月が過ぎていますが、

今、職人さんにつくってもらったものを眺め、触れ、

教えていただいた数々のことを胸に、

これからもものづくりを続けていきたいと思っています。

 

 

そして、このような素晴らしい出会いや勉強させてもらったことを

忘れることなく、次世代の方々に伝えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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