たくさんできない

ものづくりを進めていく上で、お客様にはいつも、

希少な素材を使っているため、たくさん作ることができません。

とお話ししています。

 

材料についても、

 

職人さんについても、

 

ひとつひとつ作っているので

製作数をあらわす意味で

たくさん作ることができないのです、

と説明させてもらっています。

 

一方、

違う理由で、たくさん作ることができないのが

デザインの数です。

 

原因は私です。

 

私はどちらかというと、一つ一つ細かいところや

使い勝手などを気にしすぎるため、

たくさんの種類を考えるのが苦手です。

 

また、素材から作っていますので、

いかにデザインが進まないか・・

想像いただけると思います。

 

さらに厄介なことは、

ひらめかないとやらない、

ということです。

 

よくいただく質問に

 

一年にどのくらいのデザイン数を出されるのですか?

 

春夏とか秋冬とか新作を発表するタイミングは

いつ頃ですか?

 

というのがありますが、

いずれの質問にも

 

特に決めていません。

 

というお答えになってしまいます。

 

それは、自分がこれ!と感じて

作らないと、面白いものができないと

思っているため、制約をつくりたくないからです。

 

これ!と思うものは突然訪れます。

 

偶然見つけた素材を形にしたくなることもありますし、

 

柄や色の組み合わせを考えついて

メモ書きしたものをパソコン上で試作することもあります。

 

 

 

既存の素材を使用する際は、

バッグ用の素材でないものを使って面白いものづくりを

したいといつも考えていますので、

いろいろなところに行き、材料探しをするのですが、

見つけた時はうれしくて、うれしくて

素材が届くまで、何度も画像を見て過ごします。

 

今年に入って心ときめいた素材が、

クリスチャンラクロアのファブリックです。

 

 

展示会でなく、偶然見つけました。

大胆な柄、濃淡を細かく描いた華やかな色合い、

コットン素材が入った

毛足のあるベルベット調の触って気持ちのよい素材です。

 

それらがうまく活かされるデザインにしたいと考え、シンプルで

大きめのショルダーバッグを作りました。

 

両サイド上部のマグネットを使用することで

上のマチが内側に入り、横幅のサイズが変わります。

 

画像ではわかりませんが、

裏地はキウイ色にし、外の色とマッチするようにしました。

 

 

私も使い始めましたが、

これまで感じたことのない手触りよさとフィット感で、

布地でこのような贅沢な感覚をもてることに驚いています。

 

丁寧に扱って大切にしたいと思えるバッグですが、

元々カーテンやクッション、ソファや椅子張り用の

丈夫な素材ですので、取り扱いをそれほど気にしなくても

よいのも魅力です。

 

このところの私は、来年に向け、新しい素材作りに没頭中です。

思い通りに出来上がりましたら

またこのブログで紹介したいと思います。

 

 

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