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mayumi kondoの中で絶対的エースといえば、

「レオパードフラワートートバッグ」でした。

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それが近頃、その座を脅かす存在が出てきました。

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「カサノバハンドバッグ」です。

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カラフルでバッグ自体の存在感たっぷりの

「レオパードフラワートートバッグ」と、

シックな印象の「カサノバハンドバッグ」。

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人気の秘密、というと大げさですが、私自身が

カサノバの革をどう解釈し、デザインしたかについて

お話しします。

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カサノバと名付けたのは、イタリアンアートをつくって

くださっているマッシモさんです。

由来は、イタリアの魅惑の騎士、ジャコモカサノバから

きています。マッシモさんがどのような気持ちで

その名を付けたか知りたかったので、最初の革が

出来上がった時、彼のことを調べてみました。

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ジャコモカサノバは、17~18世紀のヴェネツィアに実在し、

時にビジネスマン、外交官、スパイ、政治家、哲学者、

魔術師、作家など、単一の生業を持たず、ヨーロッパ内を

転々としながら、ウィットに富み、社交性と幸運をもちあわせた

おかげで様々な困難を切り抜け生きた、世紀のプレイボーイ

としても知られた存在だったそうです。

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なるほど、かなり魅力的であったことは、よく理解できました。

黒とシルバー箔の世界の中で、一見派手で、しかもシックで、

自己主張がしっかりとあり、それでいて誰とでも相性のよい、

不思議な魅力を感じてもらえること、というキーワードを

持たせることを思いつきました。

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具体的なデザインにそのキーワードをどのように当てはめるのか

考えましたが、難しい計算などしすぎず、

普通にしているだけで、人が集まってきたのがカサノバだと

勝手に解釈をし、これまでお客様からご要望の

多かった機能を取り入れた一見ベーシックな

ハンドバッグをつくりました。

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外側にポケットがあること、

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内側にファスナーつきの仕切りポケットがあること、

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手でも持て、ショルダーでも持てること

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そして、あわせる革はオーストリッチの黒です。

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他にこだわったことは、

この革を目立たせるため、見えるところに

金具をいっさい使用しないということです。

(底びょうには、金具を使っています)

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こうして出来上がった「カサノバハンドバッグ」は、

革の見た目だけでなく、機能面でも、

「レオパードフラワートートバッグ」と真逆の

ものになりました。

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唯一の共通点は、

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いつ見ても飽きないということ。

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次なるエースが出てくるまで、

この2つのバッグが活躍してくれそうです。

映画を観ると、本編(完成品)よりもメイキング

(過程)が気になります。監督は、自分の思いや

こだわりをどのような方法で伝え、形にしている

か。キャストやスタッフが、どうやって監督の意

図を組み、一定のモチベーションをもって自分の

役割を妥協なくやり抜くかなど、どれもものづく

りに欠かせない要素が詰まっていますので興味深

く、その方法や心理に惹かれます。

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ですから、好きな映画はDVDを買って、メイキン

グ映像を何度も見てしまいます。

ジャンルや規模は違っていても、バッグや小物を

つくる際、私がイメージしたものが実際の商品に

なり、販売スタッフを通してお客様の手に渡るま

で、たくさんの人が関わってくれています。その

すべての間にいて、気持ちをリレーしてくれるよ

う伝える役目は映画監督もデザイナーも同じと

っています。

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バッグや小物がどうやって出来上がるのか、

新作のキーケースを例に、mayumi kondoの

メイキングを、一部ご紹介します。

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イメージを形にする デザイン画

微妙な曲線を重視する場合、デザイン画は、

パソコンのソフトは使用せず、

鉛筆のかすれ具合を利用し、調整しながら

形を完成させます。

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用途にあわせ、サイズを決定

今回はキーケースを作成しますので、

鍵を入れられるよう、デザイン画を縮小や

拡大しながらあわせ、型紙を作成します。

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素材を選ぶ

デザイン画をみながら、イメージにあう革と

色を合わせ、選びます。

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実際につくってみる

型紙にあわせ、紙や革をつかって形をカットし、

簡単なサンプルをつくり、使い勝手を

考え、修正を加えます。

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つくり方を決める

イメージにあうつくりを考え、

縫い合わせ方法や、糸の色などを決め、

指示書を作成します。

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職人さんとの打ち合わせ

材料とサンプル、指示書を見ながら、

意図を含め、説明します。

職人さんには、楽しみながらつくって

もらえるよう、私自身の思いを率直に

楽しく話すようにしています。

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実は、このことが大事な要素と思っています。

真面目にきれいにつくることも大切ですが、

楽しみながらつくると、商品が

生きているみたいに話しかけてくれます。

日本人のものづくりに少し遊び心が加わると、

世界を変えられる、そう信じています。

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こうして楽しくつくった

採れたてのキーケースは、

使っていても楽しく癒されます。

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イタリアンアート革をつくってくれているマシモさんと出会ったのは、

今から7〜8年前のことです。当時、クロコダイルやオーストリッチ

以外の新しい素材を探していた私は、すごい技術で革をつくる人がいる

と聞き、見せてもらう機会を得ました。

その革を見た時、想像をはるかに超えた素晴らしさに、

言葉で表現できないほどの衝撃をうけました。

マシモさんは大学卒業後、会計士をなさっていましたが、

それを辞め、家業である革のタナリー(革のなめし加工工場)を

継いだそうです。革の世界に入って、これまでのやり方を

踏襲するだけでなく、独自のアイディアとセンスを活かし、

牛革ハラコの毛の部分をそぎ落とし、柄をつくるということを

考えついたそうです。

今まで見たことのない革との出会いに感激した私は、すぐさま、

柄に欲しい色をつけてもらうようオーダーして日本に帰りました。

そして2〜3ヶ月後、その革が送られてきました。

期待と不安の中、包みをそっと開いて革を見た時の感動は

今でも忘れることができません。

その日からの私は毎日素材と向き合い、どうすればこの素材を

最大限に活かせるバッグができるだけを考えていました。

まずは、素材を知ること。

そして、それを活かせるデザインを考えること。

試作品を使ってみて、経年変化の状態を知ること、など

月日を経て、バッグを完成させました。

革の作業工程は、

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生後8ヶ月未満の食用の子牛の革に色や柄をプリントし

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柄になる部分の毛を1mm単位で削ぎ落とし

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カットされたところに色を塗り分けたり金属箔を

入れたりし、1枚の革を完成させます。

つくる工程の具体的な製造方法や工房の様子は、

マシモさんの他、数名の職人さんにしか

知らされていないトップシークレットなので、

決して教えてはもらえません。

まさに革の芸術品ということで、

素材名を「イタリアンアート」

と名付けさせてもらいました。

次に考えなければならなかったのは、

誰も見たことのない革でつくったバッグを、

どのような方法で紹介するか、

ということでした。

完成品のバッグだけをお見せするより

わかりやすくしたいと考え、

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革1枚を展示し、

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色見本蝶(帳)をつくって

バッグとともに、革のことを話題にしてもらうよう

工夫しました。

イタリアンアートいろいろ

こうして、少しずつイタリアンアートバッグを

知ってもらうようになり、

たくさんのバッグや小物を発表してきましたが、

日々発見があり、まだまだ表現に無数の

可能性があると感じるこのごろです。

マシモさんは、私のリクエストにこたえて

くれるばかりでなく、いつもそれ以上のものを

革で表現してくれる素晴らしいセンスを

もった方です。

美意識の高さと、進化させる技術力には

いつも驚かされます。

新作のイタリアンアート革は、

”服装に合わせやすい”

というテーマで色をつくってもらいました。

今秋から発売する予定です。

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